長期投資は含み損との戦い。
こんにちは、ヤマモトです。
僕は株式投資を少しだけやっていますが、含み損のダメージはわりとでかいです。
僕の場合、長期で運用しているため長い目で見てプラスならいいですが、それでもあまりに含み損が大きいと気にしてしまいます。
どうせ売らないんだから評価額がどうなろうがどうでもいいんですがね。
それでも人間は理屈より感情が強い生き物なので、考えてしまうわけです。
よって長期投資で成功したいなら、この含み損とどのように付き合っていくかが大事だと思います。
この記事では、含み損のダメージや対策についてしっかり解説しているので参考にしてください。
本記事の内容
- 含み損のダメージは経験してみないとわからない
- 含み損を抑えるためにやるべきこと4選
- 僕は運用金額が少ないのでとりあえず株メインでいく
含み損のダメージは経験してみないとわからない
投資を始めるとわかりますが、、、
含み損って想像以上にダメージ食らいます。
- 「どうせ売るつもりないから含み損なんか気にしないぜ!」
- 「長期的にみて株価が上がればOK」
と考えている人もいるでしょうが、実際に含み損を見るとそんな楽観的ではいられません。
- 「うわ、こんなに含み損になっているどうしよう。。」
- 「まだ下がるのかよ。。もう終わった。。」
このように一気に不安に襲われます。
確かに含み損になっていても売らなければ損が確定することはありません。
10年、20年というスパンでいいので株価が回復すれば儲かります。
ですが、株価が回復するまでずっと資産がマイナス評価されるんですよ。
仮に1,000万を一括で突っ込んで、そこから50%の暴落起きたら、一気に資産が500万に減ります。
株価って上がるのは時間かかりますが、下がるのは一瞬です。
たった数日のうちにマイナス30~50%とか落ちる場合もありますから。
さらに暴落が起きるとメディアやインフルエンサーなどが、不安を煽りまくるので余計にダメージ食らいます。
もっと最悪なのがレバナスなど値動きが激しいものに投資している場合です。
レバナスは上がった時の利益も2倍になりますが、下がった時のダメージも2倍になる諸刃の剣です。
仮に最高値で掴んでその後、大暴落が起きたら、、、
生きた心地がしないです。
そんな恐ろしいものを長期で運用するのは僕には無理ですね。
株で大きく儲けようと思っている人は、儲かる未来しか見えていなく、損することを考えていません。
よって暴落が起きるとパニックになってしまうわけです。
どうせ売らないから大丈夫と思っていても、実際の含み損を見ると冷静ではいられません。
よっていきなり一括で大金を突っ込むのはやめておいた方がいいでしょう。
長期投資で成功するには、含み損をいかに抑えていくのかが大事だと思います。
次項では含み損を抑えるためにやっておくべきことをお話しします。
含み損を抑えるためにやるべきこと4選
ここからは、含み損を抑えるためにやるべきことを4つ紹介します。
紹介する内容は以下の通りです。
- 債権をポートフォリオに混ぜる
- 株価と逆に動くものに投資する
- 時間をずらして投資する
- 現金を多めに用意する
大事なのはとにかく欲をかきすぎないことです。
最初はプラスにすることよりも、いかに損失を減らしていくかが大事ですからね。
では、順番に解説していきます。
債権をポートフォリオに混ぜる
債権は株に比べて値動きがゆるやかです。
よってポーフォリオの一部に債権を入れれば、含み損を小さくできます。
実際に有名なアメリカのAGGという債権ETFと、VYMという有名な高配当ETFを比較してみましょう。
*AGGはアメリカの優良債権に分散投資(7,000社以上)されている商品です。
*VYMはアメリカの400社以上の株式に分散投資されている商品です。
AGGの20年チャート
このチャートによると、2008年の時に起きたリーマンショックの時に約88ドルくらいまで下落しています。
そこから2020年ごろに約119ドルほどまで上昇しています。
つまり最高値と最安値の差が31ドルほどです。
VYMの20年チャート
このチャートによると、2008年の時に起きたリーマンショックの時に約23ドルくらいまで下落しています。
そこから2022年ごろに約114ドルほどまで上昇しています。
つまり最高値と最安値の差が91ドルほどです。
このように債権の方が上がり幅は小さいですが、下がり幅も小さいわけです。
偉い人の話では、年齢に応じた割合で債権を入れるのがいいとあります。
20代なら20%、30代なら30%、50代なら50%債権を混ぜるといった感じです。
歳をとるごとにリスクが取れなくなるため、年齢が上がると債権の比率が上がるんですね。
債権はリターンは低くなりますが、激しい値動きはしないので安定感はありますからね。
これは人によって変わってくると思うので、自分が落ち着く割合を探していけばいいと思います。
株価と逆に動くものに投資する
株価と逆に動くものに投資するの1つの手です。
仮に株価が暴落しても、その商品が値上がりしたら、含み損を減らせますからね。
株価と逆に動きやすい商品の代表は金(ゴールド)でしょう。
有名なゴールドETFであるGLDの20年チャートを見ると、
リーマンショックの時に株価が大暴落してから、1年くらいでその当時史上最高額の180ドルくらいまで上がっています。
株価が暴落すると「有事の金買い」という現象が起きやすいため価格が高騰するらしいです。
金は存在数が限られており、お札みたいに刷りまくることもできません。
よって価値が担保された商品なわけです。
こういう商品をポートフォリオの一部に組み込めば、万が一株価が暴落してもダメージを少なくできます。
ただ、必ずしも逆に動くとは限りませんし、暴落が起きた直前は株と一緒に暴落すると思います。
実際にリーマンショックが起きた瞬間は金も株と一緒に暴落してますから。
その辺は注意しましょう。
時間をずらして投資する
時間をずらして投資するのも含み損対策として有効です。
例えば、
- つみたてNISAのように毎月少しづつ積み立てる(ドルコスト平均法)
- ある程度まとまった金額をタイミング見ながら数回に分けて投資する
このような方法が思いつきました。
1番簡単なのが、つみたてNISAを利用した積み立て投資ですね。
この方法なら投資タイミングを考えずに、ひたすら積み立てるだけでOKです。
大きく儲けることはできませんが、大きく損することもありません。
分配金も再投資されるため、複利の力を思う存分活かせますしね。
ちなみに一定の期間に一定額を投資する手法をドルコスト平均法と言います。
それか100万円軍資金があるなら、それをタイミング見ながら分割して投資するのがいいです。
例えば、20万円づつ5回に分けて投資するとかですね。
そうすることで、暴落が起きた時に安値で拾うことができるので、購入取得単価を下げられます。
この方法をナンピンというのですが、
例えば株価が1,000円の株を100万円買ったとしましょう。
その後に大暴落が起きて株価が500円になったとします。
そして、500円の時に100万円分を追加投資すれば平均取得単価が750円になります。
そうすれば株価が750円まで戻せばプラスになるわけです。
そのように時間をずらして投資すると、高値で掴んだポジションを救出することもできます。
一括投資してしまうとこういう方法は取れないので注意しましょう。
現金を多めに用意する
おそらくこれが1番簡単にできる方法だと思います。
現金を多めに用意しておけば、株価が暴落しても落ち着いていられます。
例えば現金を1,000万持っている人なら、そのうち10%だけ株に投資するとかですね。
そうすれば株価が50%暴落しても900万は無事なわけです。
さらに現金が多ければ先ほど説明したようにナンピンもできるので高値掴みしてもポジションを救出できます。
特に投資初心者の人は値動きに慣れていないため、最初は貯金の10%くらいから始めた方がいいです。
慣れてきたら少しづつ投資額を上げていってもいいと思います。
僕は運用金額が少ないのでとりあえず株メインでいく
僕はまだまだ運用金額が少ないので、しばらくは株に大きく投資していきます。
この記事を書いている段階では、日本株も米国株もまだまだ高いと思っているのでもうちょっと下がるのを待ちたいです。
暴落が起き次第、もっとたくさん買っていくつもりです。
それまでは気長に待っていこうと思います。
ただ、この記事でも紹介した債権ETFが米国の政策金利引き上げにより暴落しているので買うチャンスが訪れそうです。
配当利回りが僕が満足できる水準になったら、AGGかBNDあたりにでも投資するかもしれません。
その辺は状況を見ながら考えていく感じです。
この記事が少しでも投資初心者の人の役に立てば幸いです。