複利の力は最強。
こんにちは、ヤマモトです。
僕は株式投資をしているのですが、複利の効果について少し考えていました。
そこで単利で運用した場合と複利で運用した場合、どのくらい差が出るのかシミュレーションしてみました。
ちなみに日本株は年2回、米国株は年4回に分けて配当金が払われることが多いです。
そのため年2回と年4回のどちらが複利効果が強いか検証していきます。
投資に興味ある方に役立つと思うので参考にしてください。
一応前提条件も用意したので、一読をよろしくお願いします。
前提
- 1億円を年利4%で運用すると仮定
- 配当金はすぐに再投資すると仮定
- 株価や為替レートは無視する
本記事の内容
- 年2回と年4回配当の場合どちらが複利効果あるか比較してみた
- 【おまけ】外貨預金の複利効果【毎月利息つく】
- 複利の力は年数を重ねるほど強力になる
年2回と年4回配当の場合どちらが複利効果あるか比較してみた
日本株は年2回配当、米国株は年4回配当が多いです。
ちなみに今回は1年分の比較しかしないためご了承ください。
まずは年2回配当がもらえるケースを紹介します。
年2回配当の複利効果【日本株】
日本株は、年利4%を年2回に分けて2%ずつ受け取ると仮定します。
1回目の配当受取時は、200万円受け取れる計算です。
さらにその200万円を再投資して、2回目の配当を受け取ると、204万円に増えます。
つまり1年で404万円の配当金を受け取れるわけです。
これが年1回配当なら、400万円になります。
つまり年2回配当の場合、複利効果で4万円プラスして受け取れるわけです。
まあまあですよね。
特に労力をかけずにお金が多く受け取れるならすごくお得です。
ちなみに日本株の場合、税金を20.315%とられるので、404万の利益だと82万726円取られます。
つまり手取りは321万9,274円になります。
年4回配当の複利効果【米国株】
米国株は、年利4%を年4回に分けて1%ずつ受け取ると仮定します。
そうなると、
- 1回目の配当受取時:100万
- 2回目の配当受取時:201万
- 3回目の配当受取時:302万100円
- 4回目の配当受取時:405万301円
つまり1年で405万301円となります。
年4回配当の場合、複利効果で5万301円プラスして受け取れるわけです。
年2回と比べても、プラス1万301円多く受け取れる計算です。
ちょっとだけ多くもらえますね。
ただ、米国の場合、2重課税の問題があるのがネックです。
米国で10%引かれて、さらに日本で20.315%引かれるのでざっくり28.3%最大で取られます。
つまり405万301円の利益だと、114万6,235円ほど税金で持ってかれるわけです。
そうなると手取りが290万4,066円です。
日本株と比べて手取りが、最大で約31万円ほど減るわけです。
ただ、確定申告すれば米国で取られる10%の税金はいくらか取り返せます。
所得の多い方なら、全額返ってくる可能性もあるので諦めずに確定申告するといいです。
全額戻ってくる人の場合、日本株と同様の税金で米国株に投資できるのがいいですね。
【おまけ】外貨預金の複利効果【毎月利息つく】
ついでに外貨預金の複利効果も解説します。
外貨預金は株と違い、再投資する必要もなく、口座にぶち込んでおけば勝手に複利効果が発動します。
ここでは1億円を年1.2%で受け取れると仮定します。
*実際に米ドルの1年定期で年1.2%受け取れる銀行もあります。
*ちなみに普通預金は変動金利で、定期預金は固定金利です。
*今回は1ドル100円として計算しています。
外貨預金の場合、毎月利息が発生するので年12回に分けて0.1%ずつ受け取れる計算です。
ちょっと細かい計算になりますが下記に結果を羅列していきます。
- 1回目の受け取り利息:10万円
- 2回目の受け取り利息:20万10円
- 3回目の受け取り利息:30万30円
- ・・・
- 12回目の受け取り利息:120万6,622円
つまり年1回にまとめて利子を受け取る場合より6,622円多く受け取れます。
しょぼい金額ですが、複利運用した方が少しでもお得ですね。
ちなみに利子にかかる税金は、日本株と同じく20.315%です。
つまり120万6,622円の利益なら、24万5,125円持ってかれます。
そうなると手取りが96万1,497円です。
残念ながら手取りは100万円を切ってしまいます。
外貨預金についてもっと知りたい方は、こちらの記事がおすすめです。
運用先に困っていた米ドルを外貨預金してみた【利息や参考情報】
複利の力は年数を重ねるほど強力になる
あくまで今回の話は妄想です。
実際に投資してみると、自分の思い通りにならないことが多いです。
例えば、
- 業績悪化で減配される
- 再投資するタイミングで株価が急騰してしまう
- 米国株の場合、為替リスクが発生する
- 大きな含み損を抱えてしまう
など色々な理由で、株価や配当金は上下しますから。
ですが、大雑把にどのくらい利回りが出そうか計算するのも大事だと思います。
特に複利と単利で運用結果に大きな差が出ます。
「72の法則」という資産が倍になるまでにかかる計算式がありますが、
年利5%で複利運用して資産を倍にするのにかかる年数は14.4年です。
つまり1,000万の場合、年利5%で複利運用できれば、14.4年で2,000万にできます。
これが単利の場合だと、資産を倍にするのに20年かかります。
なんと6年以上の差になるわけですね。
ちなみに「72の法則」はこういう計算式です。
X×Y=72
X:資産が倍になる年数
Y:年利率
詳しいことはこちらの本に書いてあるので読んでみてください。
複利効果に関しては、アインシュタインも最高の発明と言っていました。
あの人類最高レベルの天才も認めるほど強力なわけです。
これを味方につけない手はありません。
複利の力を知っているか知らないかでは、人生が大きく変わると思うので、ぜひ活用してください。